香りの強い植物(芳香植物)、たとえば、ラベンダーのようなハーブ、日本人におなじみのハーブといえばミョウガやシソなどがあります。このほかにも、かんきつ類の果皮や葉、バラのような花、松の葉や樹脂、ひのきや、鉛筆に使われる木材のようなものにも強い香りがあります。このような植物はどこの国でも、古代から薬として民間で利用されてきましたが、いつしか香りの正体である精油成分だけを蒸留して取り出す技術が発達し、「精油」が誕生しました。
そもそもなぜ植物には香りがあるのでしょうか?
動物のように自由に動き回って天敵から逃げたり、交尾する相手を探したり、過酷な天候から逃れたりできない植物が、サバイバルのため、種族保存のため発達させたのが香りなのです。ですので、精油にはさまざまな作用がありますが、それらについて心理面、薬理面の両方から多くの研究者たちが日々その不思議を科学的に解明しています。
精油はたくさんの天然揮発性化学成分から成り立っていて、一つ一つの香りの分子はとても小さく(約220mw)、皮膚や粘膜も通り越すことが出来るため、正しく使うことによって自然から離れたところで生活する私たちの現代の民間療法となりえるのです。
精油はたんなる匂いのもとではありません
精油には様々な薬理効果があることが実験で証明されています。
| 殺菌作用・・・ | ティートリーやレモングラス、タイムなどにはバクテリア、真菌類、ウイルスの繁殖を抑える力があります。 |
| 治癒促進作用・・・ | ラベンダーやヘリクリサムには治癒を促進したり、皮膚細胞の再生を促進する力があり、アンチエイジング作用としても注目されています。 |
| 消炎作用・抗アレルギー作用・・・ | カモミールやユーカリにはアレルギーや炎症を抑える力があります。 |
| 生物活性作用・・・ | 森林浴で重要とされるフィトンチッドは精油成分です。森の木から発散される揮発性の高い精油成分は、バクテリアなどの殺菌ばかりか、動物の身体機能を正常にし、元気にする働きがあります。 |
| 抗酸化作用・・・ | 身体の酸化を防ぐことで身体の老化を遅らせたり、病気の発生を防いだりする試みが近年注目されていますが、ローズマリーやタイムを始め、多くの精油に抗酸化作用があることが解明されてきました。むかし、14世紀の頃、ハンガリーの王妃が若返りの妙薬として使用していたハンガリーウォーターは有名ですが、その主成分もローズマリーです。また、日本でもすでに酸化を防止する食品添加物としてローズマリー抽出物が食べ物に使用されています。 |
精油は私たちの心をサポートしてくれます
ストレスの多い現代社会では、心のバランスを失ってしまってうつ病や心身症になる人が増えています。柑橘系の精油、たとえばオレンジやレモンなどは実験でも抗ストレス効果、抗ウツ効果、抗不安効果など、様々な精神面への良い作用があることが確認されています。精油を日常の中で常に何かの形で使うことで、気分が明るく、元気になり、ストレスの悪影響から身を守ることが出来るのです。
精油は匂いを嗅ぐから効くだけではありません
精油を嗅いだときに嗅覚から脳に信号が伝わって、それが身体機能や心の状態をつかさどる脳の中枢部に働いて作用する経路と、精油が皮膚や粘膜から身体の中に取り込まれて脳やその他の組織や臓器に作用する経路があります。モンサンミッシェルでお客様に提供させていただいているアロママッサージは嗅覚からも、そして皮膚からも同時に作用するため、複合的な効果が得られるのです。
精油にはここには書ききれないほどまだまだたくさんの面白い面や役に立つことがあります。とっても奥深い世界なのです。
知れば知るほど面白い精油の世界を探求してみたくなったら、ジャパン・エコール・デ・アロマテラピーで勉強してみませんか?







