高槻にある緩和ケア病棟にアロマセラピーマッサージのボランティアに行き始めて4年が過ぎました。元気な人のようにサロンに来ることができない、心身ともにしんどい人たちにこちらから出向いて気持ちいい体験をしてもらいたいとの思いでさせていただいています。アロマボランティアは現在10名で、全員私の学校の卒業生さんです。普段はサロンにお勤めだったり、病院にお勤めだったり、普通のお仕事とサロンを掛け持ちされている方もいらっしゃいますが、皆さん、お忙しい中、時間を作っていらっしゃいます。毎週交替で3人のセラピストが2~3時間かけて希望者の方々にアロママッサージをしています。それがすごく気持ちよいと、毎週楽しみにしていらっしゃる方も多く、また、私たち外部の一般の者とのおしゃべりをマッサージと同じくらい楽しみにしていらっしゃる方もあります。
この緩和ケア病棟は日野原重明先生が審査院長を務めた「癒しと安らぎの環境賞」第一回の最優秀賞を受賞したすばらしい施設です。全国から医療関係の見学の方々、研修看護師や研修医師が頻繁にいらっしゃっているので、やはり特別なところのようです。でも、本当にすばらしいのは施設などのハード面だけでなく、そこに働く医師や看護師、その他のスタッフの方々の心であると感じます。私が言うのもおこがましいですが、人間にとって最も大事なことをちゃんとわかっていらっしゃると思います。
先日その病棟長の先生が「患者さんの心に生きる潤いを与えるようなこと、患者さんの心に生きる意欲を与えるようなことは、延命治療をしなくても結果的に延命につながっている」とおっしゃっていました。ボランティアの人たちのお手伝いも、患者さんにとっての生きる潤いとして必須なものであるとお考えのようです。
私も最近、心がどれほど強く人の身体機能に影響を与えるものなのかしみじみと感じる出来事があり、やはり、人は心を抜きにしては生きがいも、健康も、生きる意味もないのではないかとの思いをさらに強めています。アロマセラピーにおいても、人の心に響くコミュニケーションや安らぎを与える思いやりが置き去りにされてしまっては、どんなにマッサージ技術が高くても、精油の知識がすごくても、それだけでは本当にしんどい人達の助けにはならないのだと感じています。







