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2010.10.30

最近の出来事 その2 COP 10

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COP10が終わりましたね。といっても、多くの方が、何ですかそれ?とおっしゃることと思います。新聞やニュースを見ている方は、ちょっと聞いた事があるかもしれませんが、生物多様性を守るためのルールを話し合う国際会議です。
環境問題に興味のある方ですと、毎日世界中のどこかでなにかの動植物が絶滅していることをご存知だと思います。人間は直接自分たちの生活にかかわりのないことには危機感を抱かないのですが、食物連鎖などで回りまわってそれが私たちの命に関わることでも、やっぱり現実味がないんですよね。
日本でも、日本にしかいないかえるとか、かたつむりなど、一般的な生き物が激減、そのうち消滅するといわれています。消滅したら未来永劫二度と戻ってこないんですよ。「昔はね、日本にはかたつむりという生き物がいたんだよ、100年前に絶滅したけどね」なんて、言う日がきたらどうします?私たちの時代にそんなことにしちゃっていいんですか?って聞かれたら、いやだなと誰もが思うと思いますが、それじゃあ、自分に何が出来るの?って聞かれたら、ちょっと悩みますよね。でもできることはどんなに小さなことでもしないといけませんよね。
発展途上国のジャングルの植物の中には人間の命を救うかもしれない大切な成分が含まれており、それを使って利益を上げようとする先進国の製薬会社とその植物が生息する国の人たちが、それぞれ損したくないので、一歩も譲らないぜ!みたいな対立が、この何週間か、名古屋の国際会議場で続いていたんですね。ニュースでも「どちらも全く譲らず、平行線をたどって、しょっぱなからかなり希望が持てない状況になっている」と報道されておりました。
で、なぜかその最終日に私はその会議場にいました。日本を代表するアロマセラピストとして!!ではなく、なぜか、次回議長国のインド政府が開いた、閉会パーティーのイベントで踊っていました。インド古典舞踊を・・・。自分で言うのもなんですが、いい踊りをさせてもらいました。
私たちのイベントが終わったのが8時半くらいで、そのときも、会議が続いていましたし、その後も夜中ずっと続いて、何も採択されずに終わったらどうなる!!という危機的状況の中、議長国日本の代表の出した案でようやく、折り合いがつき、とりあえずのけりがついてめでたく、会議は夜中の3時に終了したらしいです。
世界中のミツバチが謎のように失踪し、たいへんなことになっていますよね。農作物の受粉に影響が出ると懸念され、日本でも西洋ミツバチばかりではなく、日本在来種ミツバチまでいなくなる地域が出ているというかなり深刻な状況になっていますが、この原因と考えられているのがネオニコチノイドという新しい農薬です。他の先進国ではすでにこの農薬の使用を禁止する方向で動いているのですが、日本では、そんなことはない、ネオニコチノイドは安全だ、ミツバチの失踪とは無関係だなんてまだ言っていますよ。ネオニコチノイドという農薬は、りんごなどの果物類によく使われます。皮をむいて食べても農薬が身体に入ることを避けることは出来ません。中までしみこんでいるからです。
同じような見て見ぬふり、しらんぷりがダイオキシン類問題でも起きています。日本だけですよ、ダイオキシン問題は存在しなかったなんて言っているのは。ちなみに、イギリスや他の先進国に比べて、ダイオキシン類の残留が一番多いのは日本です。農作物でも魚でも。アメリカなら食用としての魚に検出されても良いとされる上限濃度をはるかに越えた量のダイオキシン類が日本の魚には検出されています。でも、そういうことは私たちの耳に入らないようになっているんです。安心してたべられるものがなくなっちゃいますから。でも、気をつけましょうね。脂分の少ない魚、小魚なら比較的安心です。間違っても東京湾で取れた魚は口にしないほうがいいです。
ネオニコチノイドでも、ダイオキシン類でも、シックハウス症候群、化学物質過敏症でも、ちょっと気になる方は、特定非営利動法人「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」http://www.kokumin-kaigi.orgで調べてみてください。
この団体は、人体や動物に深刻な影響を及ぼす環境問題に関するいろいろな提言を政府に行い、また、政府と協力して解決を目指している団体です。私は12年ほど前からこの団体の会員ですが、こういうところに年会費を払って、いろいろな研究作業や腰の重い政府や行政への働きかけの財源としてもらうということも、ひとつの社会貢献と思っています。自分自身が直接活動に参加できないけれど、私たちの子供たち、地球の生き物の未来の幸福のためにお金を出すという関わり方もありかなと思います。
ところで、写真ですが、COP10の会議場内で撮ったもので、仲間の踊り手が後ろのほうに写っていますが、手前は、世界中の海岸で拾った流木で作られたテーブルと椅子です。イギリス人のアーティストが作ったものです。興味のある方は
www.atablefromtheseasedge.comでごらんください。

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